『史記 武帝記 1』 北方謙三

これまでに読んだ北方作品の長編で、特に印象深いのは『三国志』。
独特の人物設定が新鮮で、夢中になって読みました。

そんな無骨な北方ワールドを久しぶりに堪能したくなり、
以前から気になっていた『史記 武帝記』へ。

とにかく長いので、
これから数カ月(数年?)かけてじっくり読んでいきます。

武帝記とありますが、
武帝だけでなく、
衛青、張騫など、魅力的なキャラクターも登場し、
それぞれの視点で物語が進みます。

「漢と書いておとこと読む」みたいのがいっぱいです。

物語は劉徹の寵愛を受けている衛子夫の弟、
衛青が殺されそうになるところから始まります。

仲間の助けを借りて、危機を脱出した衛青は匈奴戦において華々しい勝利を重ね、
奴僕の出身ながら、軍の重鎮を追い越して、どんどん出世していきます。

一方、張騫は劉徹の命を受けて、
匈奴を挟撃するために、西の大月氏国に派遣されます。
途中、匈奴で捕らえられ足止めをくらいますが、
9年の歳月をかけて、再び始まる旅に向けて地道に準備。
再び部下と一緒に西を目指します。
この旅が過酷というか、残酷というか、
まさに命がけなんですね。

物語の中では、武帝は劉徹として登場しますので、
この人が前漢の最盛期を築いたと言われる武帝であることが分かるまで、
本の半分くらいまでかかりました。

漢は劉邦の時代から、匈奴に対して弱腰外交を強いられてきたんですね。
「多少の領土侵犯はやむなし」
というゆるい空気に、劉徹と衛青が果敢に挑戦します。

1巻では、衛青が匈奴に攻め込み、勝利を重ねていきますが、
この戦いは今後どのように進んでいくのか。

Wikipediaで調べればある程度わかりそうですが、
全部読み終わるまでは、できるだけ見ないようにしようと思います。