『真夜中のマーチ』 奥田英朗

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これまでに奥田作品は『オリンピックの身代金』『沈黙の町で』『ナオミとカナコ』あたりは読んだことがあります。

奥田英朗に限らず、短編集よりも長編が好きなので、今回もこの『真夜中のマーチ』を選びました。

今まで読んだ作品から、ハラハラドキドキの展開を期待していましたが、『真夜中のマーチ』は、そういうのじゃなかったです。

今回は期待していたのと、違う作品を手に取ってしまったようでした。

サクサク読めて、それなりに楽しめたんですが…。

主な登場人物はパーティー屋のヨコケン、三田物産に勤めるミタゾウ、クールビューティーのクロチェ。

あとはヤクザのフルテツやクロチェの父親、中国人などが絡んで、東京を舞台に大金を奪い合います。

しかし、お金の奪い合いによくある“すり替え”が使われていて、話の展開として驚きはありませんでした。

あと、どの人物にもあまり感情移入できませんでした。

自分が思い描いていた人物像が、小説を読み進めていくと、途中で変わっちゃうんですよ。

「あれ、この人、こんなキャラだったんだ」
「こんな行動しているけど、実は違うでしょ(と思ったら、そのままだった)」

という人物イメージの混乱が生じてしまい、最後までつかみどころがない。

サクサク読めて、それなりに楽しめるんですけどね…。

同じ系統のドタバタ犯罪モノなら、伊坂幸太郎の『陽気なギャングが世界を回す』の方がおすすめです。

最後に「やられたっ!」という読後感が強く残りました。

『真夜中のマーチ』にはそういう強烈なインパクトはなかったです。

サクサク読めるし、楽しい作品ではあるんですけどね…。

奥田作品はまだまだ読んでいないものがあります。

次はアマゾンレビューでも評価が高い『最悪』を読んでみるつもりです。

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