先日『海賊とよばれた男』を読んだ際、この小説の存在に気づきました。

『海賊とよばれた男』は描写が少しコッテリしているというか、偏った印象を受けたので、もう少しフラットな視点で出光佐三を読みたかったのです。

こちらの『小説出光佐三』を書いたのは『黒部の太陽』の木本正次氏。

登場人物は実名で登場し、取材に基づいて描かれています。

少し出光興産の社史っぽい印象もありますが、できる限り事実を知りたいという動機からすると満足いくものでした。

出光佐三や日章丸事件、戦前戦後の石油業界を純粋に知りたい人は、『小説出光佐三』の方が向いています。

両方読むなら、先に『小説出光佐三』を読んで方がいいかもしれません。

あらすじは、大体同じです。

僕は先に『海賊とよばれた男』を読んだので、登場する人物や会社が、どっちが本当の名前かわからなくなって、少し混乱してしまいました。

『海賊とよばれた男』は、元々あったラーメンという料理を、店の内装やトッピングを変えて、時代にあったメニューした感じ。

行列に並んで食べる話題のラーメンではなく、昔からやっている素朴な中華そばを食べたいなら、『小説出光佐三』という印象です。